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パドックの基本的な見方と注目すべき箇所

今回はより実戦的なパドックの見方について書いていきたいと思う。パドックは馬の生の状態を確認することができる貴重な場所で、時にはどんなに優れたデータよりも、その威力を発揮することがある。競馬場に足を運んだ際には必ずパドックも確認して欲しい。

パドックで注目すること


●能力は実績、調子はパドック
レースの結果は馬の能力によって決まるのが基本で、その能力は過去のレース実績から判断する。しかし、馬も生き物であるため調子の良し悪しがあり、能力通りの結果にならないことが多い。能力が高くても調子が悪ければ格下の馬に負けてしまうことだってあるのだ。

馬の調子の良し悪しはレースを左右する大きな要因であり、パドックはその調子を見極める最後のチャンスである。

●着目する場所は5つ
馬の調子を見極めるためには直感やイメージも大切ではあるのだが、具体的には次の5点に注目する。
毛艶
歩様
発刊
目つき
気合い

この5つに注目して馬の調子を評価すると良いだろう。

●調子が良い=勝利ではない
パドックで観察した結果、調子が良さそうで本来の能力を発揮できそうな馬がいたとしても、その馬が必ず勝利する訳ではない。もちろん勝つ可能性は高くはあるが、レースでは道中で不利を受けるなどレース結果を左右する不確定要素が多くあるので、調子が良い馬が好走するとは限らないのだ。

しかし、調子が良さそうに見えた馬やレースで好走した馬がパドックでどのような状態であったかは記憶に焼き付けて置く必要がある

パドックで馬を見る際の注意点


●いつも同じ場所から見る
馬の見え方は同じ馬でも見る角度や距離によって異なる見え方になる。そのためパドックではいつも同じ場所から見るように心がけよう。また、せっかくパドックまで足を運んだのに毎回違う場所から観察していたのでは、馬を見る目が肥えないのだ。

●太陽を背にして見る
パドックで馬を見るときは太陽を背に順光で見るのが良い。逆行だと光が反射して眩しく、馬の毛艶や身体の状態の良し悪しが分かりにくいのだ。

歩様は真横から
馬の歩様や踏み込みを見るのは真横からみると確認しやすいだろう。また、楕円形のパドックではコーナーで馬が小走りになったり立ち止まったりして、歩様を確認することが難しくなるのでコーナーは避けた方が良いだろう。

●距離は少し遠目から
馬の体全体を見るためにはパドックからすこしだけ離れて視野を広くした方が余裕を持って観察できる。パドックには近すぎ過ぎないように注意しよう。

スタンドから馬の様子を観察すると、歩様などを他の馬と比較しやすい。また、スタンドから見る場合は馬の目の輝きなど細かい点を観察するために双眼鏡が必須アイテムとなる。

●15分で見極める
パドックで馬の状態を観察できるのはわずか15分程度と限られており、15分ほど立つと騎手が騎乗する。騎手が騎乗する前にある程度、馬体をチェックしておいて、騎手の騎乗前と騎乗後の変化も確認できるようにしておくと良いだろう。


今回はパドックの見方について書いてきたが大体お分かり頂けただろうか。データ的に本命だった馬をパドックで見て切り捨てるといったことも、馬の調子次第ではあり得るので、データだけではなく馬の様子にも注目してレースを予想して欲しい
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