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着順を着差で評価するための知識と方法

前回は着順の正しい捉え方について書いており、着順はあくまで客観的に見るように説明したが、今回は着順を評価するための着差に照準を合わせて行きたいと思う。

着差とは何か?


着差が何かは既にご存知の方も多いとは思うが簡単に説明しておこう。着差とは単純に1着の馬から何秒、何馬身遅れてゴールしたかを示したもので、1着の場合は2着との差が示してある。

例え負けてしまったとしても、格上の馬に少しの着差であった場合などプラスの評価が出来る場合があるので、正しく着順を評価するための知識として活用することが出来るのだ。

時計差と馬身差を知る


着差は2通りの表示の仕方があり、時計差の場合と馬身差の場合とがある。0.5秒差と聞くとほとんど1着との差はないように感じるかもしれないが、馬身で表すと3馬身差も開いていることになる。基準としては1秒につき6馬身であることを覚えておこう。

<時計差と馬身差の比較>
・ハナ差   : 0秒
・アタマ差  : 0秒
・1/2馬身差 : 0.1秒~0.2秒
・1馬身差  : 0.2秒
・2馬身差  : 0.3秒
・3馬身差  : 0.5秒
・4馬身差  : 0.6秒~0.7秒
・5馬身差  : 0.8秒~0.9秒
・6馬身差  : 0.9秒~1秒差


前走の着差の捉え方


・惜敗はクビ差まで
レースの展開やペースにも影響されるが、惜敗と言えるのはクビ差まで。次走が同じような条件で同じようなメンバーであれば、好走の期待が出来ると言えるだろう。

1馬身差は敗因を追求
1馬身差まではかろうじて惜しいと言える差でだろう。馬場が悪かった、休養明けだった、レース中に不利を受けていた、距離が適正ではなかったなど、敗因が明確なのであれば狙ってみる価値はあるかもしれない。原因が解消され、条件が揃えば好走する可能性はある。

・2秒以上は対象外
前走の負けに何らかの敗因があった場合、敗因が取り除かれれば好走する可能性はあるのだが、大差で負けてしまっている場合は次走の検討からは外した方が賢明かもしれない。例外はつきものだが、どんな不利があったにせよ、2秒以上の負けは完全なる能力の差かもしれない。


着差で着順を評価する


着差は着順を評価するものさしのようなものだ。着差に注目すると、着順が悪くても着差が小さければ評価できる場合も出てくる。たとえば、0.5秒離された2着よりも、0.1秒離された4着の方が評価されることもあるのだ。もちろん、レースのペースや展開にもよるのだが。


今回は着差によって着順を評価することを説明してきたが、このことは着順のデータに惑わされないためにも重要な考え方なので、今後は着差にも注目してデータを分析していって欲しい。
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